読者の皆さまからのご感想

◆シンプルな物語ですが、助けられ、助けるという当たり前のことを難しく考えすぎていたなと、自分をふり返る時間となりました。この絵本を制作した皆様の思いが伝わり、幸せな気分になりました。

◆何度も何度も読ませてください。「だいじょうぶだよ」という言葉の強さ、改めて感じております。

◆みんなの力になるような素晴らしい内容ですね。私は、面白い絵に色を塗りたくなってウズウズしています。

◆「だいじょうぶ」という短い言葉の中で、絵から色々なものが伝わってきて、気づいたら泣いていました......!人から言われる「だいじょうぶ?」も、自分ができたことに対して「だいじょうぶ」って思えるのも尊いなぁって感じて、私も人に「だいじょうぶ?」って言ってあげられる人になりたいし、たくさんの人が「なんでもできる」「だいじょうぶ」と思えるようなきっかけを創りたいなと思いました。この絵本を読んで、寺田さんの活動は、いろんな人の「だいじょうぶ」を増やしていることにつながっていると気づきました。文章だとうまく伝えられないのですが、読んでいてすごく温かい気持ちになって、色々かんがえることがあったので、メッセージさせていただきました。

日本語支援・母語支援などの現場における活用事例

先日届いた絵本『ほんとうにだいじょうぶ?』を、日本語の取り出し指導時間に、中国語が母語の4年生と読んでみました。


この児童は小学校入学直前に渡日したのですが、昨年まで日本語指導を受けていませんでした。
家庭での会話は中国語ですが、中国語の読み書きはいっさいできず、日本語の読み書きも苦手で、会話力と読み書き能力との差がとても大きい児童です。

◆絵本が日本語の他に4言語で書かれていることを説明した上で、児童が日本語パートを、私が中国語パートと英語パートを読みました。

私が読む中国語が正しいかどうかを児童に聞くと、児童は、それがどういう意味か日本語で得意げに説明してくれました。

母語での読み書きを知らず、日本語にも自信が持てない児童が「自分もできる」と思える体験ができたと思います。

この児童のクラスにはブラジルからの児童もいるので、折を見て担任に「教室でやってみませんか」と提案したいと思います。

(大阪府内小学校 日本語指導員)